[レポート]STG312 – AWS でファイルワークロードを迅速かつ簡単にデプロイする #reinvent
こんにちは。池田です。本記事は現地時間2018/11/26-30で行われた re:Invent 2018 のセッション STG312 - Got Files? We Got You Covered! Deploy Your File Workloads Quickly & Easily with AWS ( AWS でファイルワークロードを迅速かつ簡単にデプロイする )のレポートです。
概要
AWS offers fully managed file system services that enable you to quickly and simply lift and shift or build new applications that access file data in the AWS Cloud. In this session, join Wayne Duso, the leader of file storage, hybrid-edge storage, and data transport services, to learn about our full set of file services and latest launches. Learn all about file storage, and get firsthand input on how you can accelerate your journey to AWS as you move from on-premises or do-it-yourself implementations to fully managed file storage solutions. Hear how AWS file storage solutions enabled LoanLogics to migrate its applications to the cloud, enabling better scalability, performance, and availability. Also discover why customers choose AWS file systems for migrating their mission-critical enterprise applications and compute-intensive workloads to deliver the performance they need in a cost-effective way, saving time and money.
動画・資料
セッション資料は以下に公開されています。 動画YouTube
登壇者
Wayne Duso - GM File and Hybrid Storage, Data Transfer, and Backup Services, AWS Terrell C. Cassada - CIO, LoanLogics, Inc.
Agenda
- What is AWS Storage today?
- You got files!
- How does AWS have you covered?
- How can this transform my business?
- Where do I go to learn more?
What is AWS Storage Today?
スライド資料ではまず最初に、AWS が提供するファイルシステムとストレージサービスについて、非常に多くの導入実績があることやその活用シーンの幅広さが紹介されています。
- Amazon EFS
- 何万もの顧客
- 何十万ものファイルシステム
- 数千億ものファイル
- AWS Storage Gateway Family
- 何万ものハイブリッドソリューションの導入
- 日々行われるペタバイトものデータ処理や移動
You Got Files!
- Got files?
- 誰もがファイルを持っている
- 常に成長している
- 決して収縮しない
- ビジネスアプリケーション
- 計算集約型アプリケーション
File (unstructured) data (非構造化データ)として様々なものが挙げられ、その関連性が紹介されています。
- 生産性向上アプリ
- ワードプロセッサ
- スプレッドシート
- プレゼンテーション
- メディアファイル
- デジタル写真
- オーディオファイル
- ビデオファイル
- デジタルセキュリティ
- 監視写真
- 監視ビデオ
- 機械生成データ
- 衛星写真
- 気象データ
- 地震画像
- 大気観測データ
- センサーデータ
- 海洋データ
- 気象情報
- 交通量
- 開発データ
- CI/CD による開発コード
- ログファイル
How Can AWS Help You Today?
ここでは日々増え続ける様々なファイルとその保管や処理において、AWS の活用シーンを整理していきます。
Fully Managed Cloud File Systems
各ワークロードに適したファイルシステムが挙げられています。それぞれ参考になるレポート記事がありますので併せてご紹介します。
- Linux ベースのワークロード : Amazon EFS
[レポート] STG301: Deep Dive on Amazon Elastic File System (Amazon EFS) #reinvent
- Windows ベースのワークロード : Amazon FSx for Windows File Server
[レポート] STG322 – みんなが欲しかったマネージドなファイルサーバはコレや!Amazon FSx for Windows File Server #reinvent
- 計算集約型ワークロード : Amazon FSx for Lustre
[新サービス] HPC用の高速な分散ファイルシステムAmazon FSx for Lustreが発表されました #reinvent
File Data Transfer
データ転送関連では多くのオプションが提供されておりますが、ここではその中から2つの新サービスについて紹介がありました。
- AWS DataSync
- オンプレミスストレージとAWS間のデータ移動を簡素化、自動化、および加速するオンライン転送サービス
- ネットワークアクセラレーションソフトウェアと、オープンソースツールの組合せにより高速で信頼性を備えつつ費用対効果も高いサービスを実現
- AWS Transfer for SFTP
- SFTPによるデータ転送で安全に、Amazon S3 へ保管するフルマネージドサービス
[レポート] STG326 – フルマネージドの SFTP サービス!AWS Transfer for SFTP の紹介 #reinvent
Hybrid Storage
- AWS Storage Gateway : オンプレミス環境のアプリケーションがシームレスに AWS ストレージを利用できる
- File Gateway : Amazon S3 に保存されたオブジェクトへアクセス
- Volume Gateway + File Server : オンプレミス環境でブロックストレージとファイルシステムを利用
ハイブリッドストレージについては、別のセッションにおいて発表された活用事例のレポート記事をご紹介します。
[レポート]Storage Gatewayを使用してハイブリッドクラウドストレージアーキテクチャを構築する #reinvent
How Can This Transform My Business?
ここからは「 Kickstarted Their All-In Move to the AWS Cloud Using AWS Storage Gateway and Amazon EFS 」と題して、Terrell C. Cassada Chief Information Officer LoanLogics による事例紹介です。
- クラウドへ向け新たなワークロードを作成
- MySQL を RDS へ移行
- EFS へ移行
クラウドへの移行のファーストステップを踏み出した後はより多くのサービスも利用、導入を進めているそうです。
How AWS Has Helped LoanLogics
移行支援として AWS が提供したこと、得られたことが挙げられています。
- 設備投資から運用費への変化
- インフラストラクチャチームとエンジニアリングチームの支援
- ビジネスを加速、成長させるための機敏性
おわりに
様々なレポート記事からも感じますが、クラウドへの移行を選択した多くの企業は肥大化するデータや複雑化するサービス、アプリケーションのスケールなどそれぞれに悩みや問題を抱えており、その解決策として AWS の利用を始めています。これは多様なサービス群の連携や価格面だけではなく、既存のオンプレミス環境からのシームレスな移行が可能かどうか。という点も大きな要因なのではないでしょうか。オンプレミス環境を改善するにはやはり膨大な設備投資が先行します。一方でクラウドへの移行であれば利用した分、必要な分だけの費用となりますから、削減できた経費の一部を利用して、多くの実績を持つコンサルティングやエンジニアによるサポートを得ることもできます。いきなりオンプレミス環境の全てをクラウド化するのは難しくても、その一部分から切り出してみるというアプローチも有効なのではないかと考えます。